Cloudflare Pages カスタムドメイン設定手順【外部レジストラ対応】
はじめに:Cloudflare Pagesに独自ドメインは必須か?
Cloudflare Pagesでデプロイすると、デフォルトで your-project.pages.dev という形式のURLが払い出されます。開発・テスト用途なら十分ですが、本番公開・ブランディング・SEO を考えると独自ドメイン(カスタムドメイン)の設定はほぼ必須です。
この記事では、Xserverドメインなど外部レジストラで取得したドメインをCloudflare Pagesに紐づける具体的な手順を、設定画面の構成に沿って解説します。
前提条件
| 項目 | 状態 |
|---|---|
| Cloudflareアカウント | 作成済み |
| Cloudflare Pagesプロジェクト | デプロイ済み |
| 独自ドメイン | 取得済み(外部レジストラ) |
ドメインをまだ取得していない方は、まずドメインを用意するところから始めましょう。Xserverドメインは .com が低価格で取得でき、管理画面も直感的です。
設定の全体像
外部レジストラのドメインをCloudflare Pagesに紐づける方法は 2パターン あります。
| 方法 | 概要 | 難易度 |
|---|---|---|
| ① ネームサーバーをCloudflareに移管 | ドメインのNSレコードをCloudflareのものに変更し、DNS管理を丸ごとCloudflareへ移す | ★★☆ |
| ② CNAMEレコードを外部レジストラ側で設定 | レジストラのDNS管理画面にCNAMEだけ追加する簡易版 | ★☆☆ |
推奨は①です。CDN・セキュリティ・証明書更新などCloudflareの恩恵をフルに受けられます。本記事では①を中心に、②も補足します。
手順①:ネームサーバーをCloudflareに移管する
Step 1. CloudflareにドメインをZoneとして追加
- Cloudflareダッシュボード にログインし、右上の 「サイトを追加」 をクリック
- 取得済みの独自ドメイン(例:
example.com)を入力して 「サイトを追加」 - プランは Free を選択して続行
CloudflareがDNSレコードを自動スキャンし、既存レコードの候補を表示します。既存サービス(メールなど)がある場合はここで確認・取り込みを行います。
Step 2. Cloudflareのネームサーバーをメモ
セットアップ画面に以下のような2つのNSが表示されます(プロジェクトによって異なります)。
arya.ns.cloudflare.com
boyd.ns.cloudflare.com
この2つをコピーしておきます。
Step 3. 外部レジストラのネームサーバーを変更
Xserverドメインの場合:
- Xserver会員ページ → 「ドメイン」→「ドメイン一覧」
- 対象ドメインの 「ネームサーバー設定」 をクリック
- 「その他のネームサーバーを使用する」を選択
- Step 2でメモしたCloudflareのNS2つを入力して保存
⚠️ ネームサーバーの変更は浸透に最大24〜48時間かかります。Cloudflareダッシュボードに「有効」と表示されたら完了です。
Step 4. Cloudflare PagesにカスタムドメインをConnect
- Cloudflareダッシュボード → 「Workers & Pages」 → 対象プロジェクトを選択
- 「カスタムドメイン」 タブ → 「カスタムドメインのセットアップ」
- 独自ドメイン(例:
example.comまたはwww.example.com)を入力して 「続行」 - Cloudflare側でCNAMEレコードが自動作成されます → 「DNSレコードをアクティブ化」 をクリック
数分後、ステータスが 「有効」 に変わり、HTTPSで独自ドメインからアクセスできるようになります。
手順②:CNAMEのみ外部レジストラで設定する(簡易版)
ネームサーバー移管なしにサブドメインだけ使いたい場合は、以下のCNAMEレコードをレジストラのDNS管理画面に追加します。
タイプ : CNAME
ホスト : www(またはサブドメイン名)
値 : your-project.pages.dev
TTL : 3600(自動でもOK)
ただし、ルートドメイン(example.com そのもの)にCNAMEは設定できません(DNSの仕様)。ルートドメインを使いたい場合はネームサーバー移管が必要です。
SSL証明書の確認
Cloudflare Pagesはカスタムドメイン設定後、Let’s Encryptベースの証明書を自動発行・自動更新 します。追加料金・手動更新は不要です。
「カスタムドメイン」タブで証明書ステータスが 「有効」 になっているか確認してください。有効化直後は数分かかることがあります。
よくあるトラブルと対処法
❌ 「このドメインはすでにCloudflareに存在します」エラー
別のCloudflareアカウントでZoneが作られている場合に発生します。同じアカウントを使っているか確認し、別アカウントならそちらで削除してから再登録します。
❌ ネームサーバー変更後もPendingのまま
48時間待っても変わらない場合は、レジストラ側のネームサーバー入力が正しいか再確認してください。全角スペースの混入などが原因になることがあります。
❌ www へのアクセスは動くが example.com は動かない(またはその逆)
Pages側のカスタムドメインに www.example.com と example.com の両方を登録し、Cloudflare DNS側でリダイレクトルールを設定します。「ルール」→「リダイレクトルール」から example.com/* → https://www.example.com/$1 へ301リダイレクトを設定するのが定石です。
Cloudflare Pagesの独自ドメイン設定をマスターしたら
DNS設定に自信がついたら、次のステップとして以下もおすすめです。
- Cloudflare Workers でAPIエンドポイントを同一ドメイン下に追加
- Cloudflare R2 で画像・アセットを配信してさらに高速化
- Access(Zero Trust) でステージング環境をIP制限なしに保護
Web開発のDNS・インフラ周りをより体系的に学びたい方には、以下の書籍も参考になります。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 推奨方法 | ネームサーバーをCloudflareに移管(フル機能が使える) |
| 簡易方法 | レジストラ側でCNAMEのみ追加(サブドメイン限定) |
| SSL証明書 | 自動発行・自動更新で追加コストなし |
| 反映時間 | NS変更は最大48時間、CNAME追加は数分〜1時間 |
Cloudflare PagesへのカスタムドメインのConnectは、一度やれば手順を覚えてしまうほどシンプルです。まずは独自ドメインを取得して、ぜひ試してみてください。